ありがとう横須賀

2002年3月15日
今日、俺は千葉へと旅立つ。PCは持っていかない。だから一応これが最後の日記だと思う。いきなり来週帰ってくるけどけじめはつけようと思う。

俺を八年間育ててくれた横須賀の街。いい奴もたくさんいたし、悪い奴ばかりだった街である。今となればいい思い出ばかりのような気がする。

今日から一人暮らし、社会人としてのスタート、そして見知らぬ土地・・・。そこにあるのは不安ばかりである。だけど一生親元から離れない奴なんてそうそういない。いつかはみんな家を出て自立する。俺なんか遅い方なのかもしれない。そう思うと自分は今までぬくぬくと親のすねかじりながら随分と甘えてきたんだと思う。いや、実際に一人暮らしを始めればさらに実感するのだろうと思う。

小、中、高、そして大学・・・長かった学生生活もあと数日で終わる。俺の人生で最も大きな転換期に来ていることは間違いない。しかし、これから先もっと大きなターニングポイントが待っているのだと思うと、人生まだまだ始まったばかり。そう、人生は「終わりなき旅」なんだね。

♪誰の真似もすんな 君は君でいい 生きるためのレシピなんてない

この表現は素晴らしい。涙が出る・・・。ありふれた日常も平凡な生活も皆同じに見えるが、実は同じ人なんて一人もいない。みんなそれぞれ個性を出して、少しでも自分らしく生きているんだ。

俺は大学で「自分らしさ」というものに没頭し、興味を持ち考え続けた。自分らしさとは何だ?個性て何?他人の評価がどうした?と常に自己主張しながらも他人の目を気にしては、自分のイメージを上手く分かりやすく相手に伝えようとしてきたような気がする。それもまた、自分を偽っていたのかもしれない。あるいは自分が伝えたいイメージと異なる自分像を与えたのかもしれない。そう思うと自分の表現力の乏しさに失望する。

しかし、これで終わりではない。人は過去を後悔したり美化したりして反省し、未来へ進む。だから俺は立ち止まらない。もっともっと成長して広い視野を持てえるように生きたい。環境が変われば考え方の違う人や今までであったことのない人に出会える。これはチャンスなんだ。この機会を大事にして俺はもっと強くなるよ。そう願いながら身支度を終えようと思う。

「さよなら」は似合わないので最後は「ありがとうございました」で終わりましょう。(金八風ですね)


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